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長崎出島の東側の中島川にかかっている錬鉄製の「出島橋」(橋長36.7m、幅員5.5m)である。この橋は、現役で供用されている日本の鉄橋そして道路橋の中で最古の橋で、現在119年経過し、日々、長寿記録を更新している。明治23年(1890)にアメリカから輸入され「新川口橋」として中島川の河口に架設された。その後、明治43年(1910)になって、現在の場所に移設され橋名が出島橋となったため、右岸側の橋名板に「明治四十三年架」と記されている。構造部材をつなぐ格点にはピンを用い、小さな部材をリベットで繋いたプラットトラス橋で、現在のトラス形式の橋に比べると華奢である。橋門の唐草模様の装飾、蝙蝠のような形をした橋名板、透けて見えるレースのように細い材料から構成された部材など、古典的な橋梁様式を色濃く残している。日本の橋梁技術史上貴重な橋であり、また長崎市が誇る近代化遺産の一つで、長崎の人から「鉄の橋」と言って親しまれている。平成15年(2003)11月には土木学会より選奨土木遺産に指定された 。
長崎大学 工学部社会開発工学科教授 岡林隆敏 教授 記
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